先月に続いて今月も頂きました、こんなメール
— ▼メール本文▼ ———————————————————–
弊社は調査業務、情報管理及び和解手続き代行等を主とした調査機関でございます。
本日ご連絡致しましたのは、現在貴方がご契約されている
インターネット総合コンテンツ提供サービス会社からの通告を放置し、
利用料金を長期延滞している事に対し、起訴準備期間に入った事を報告致します。
本通知メール到着より、翌営業日(営業時間内)までにご連絡を
頂けない場合には、ご利用規約に伴い
①ご名義人調査開始
②各信用情報機関に対して個人情報の登録
③法的書類を準備作成の上、法的手続きの開始
以上の手続きに入らせて頂きますので予めご了承下さい。
尚、法的手続きが開始されますと、管轄裁判所からの呼出状が発行され、執行官立ち会いのもと、
給料、財産や不動産、有価証券等の差押さえを含めた強制執行となりますので、ご注意下さい。
最近、個人情報を悪用する業者の手口も見受けられますので、
万が一身に覚えのない場合でも、早急にご連絡下さい。
※メールでの返答には対応しておりませんのでご了承下さい。
【お問い合わせ先】
株式会社I■デ■タ■ン■ク
顧客管理部
担当:■ ■ ■
お問い合わせ番号:03-4434-■
受付時間:10:00~19:00
– ▲ここまで▲ ———————————————————–
*【お問い合わせ先】は様々、ほぼ同内容のメールが数多くあるようです
私が、二日酔いのだらだらお目目でこのメールを読んで、「私どうなってしまうのでしょうか?」とアタフタと電話をすれば、
私のようにおどおど電話をしてくるのが男の場合「以前アダルトサイトをご利用いただきましたよね~」から始まって、
最後には「えらいことになる前に、違約金のお振込みで何とか・・・」の流れで、要は振り込め詐欺のネット版のようなものなんだと思います
この手のものにしては、まだ文章がそれらしいので、
・過去に変なアダルトサイトを開いてしまって、ギョ!として、
・アセアセ! した経験のある人には、
・ちょっとドキッ!
の三段変活効果を狙う文面です
でもでも、以前同じアドレスに届いた「そな銀行です・・・」(「り」を入れ忘れておられました)で始まった銀行のパスワード乗っ取り詐欺サイトよりは、よほど文章がこなれています
ただこの手のメールへの私からの改善要望
1.本メールの受取アドレスは、法人代表アドレスです
「現在貴方がご契約されている・・・」 せめて「貴社」にしてください
2.送り先の相手名、お名前抜けては債務の確定できないでしょう!
3.「翌営業日(営業時間内)までにご連絡・・」 いくら何でも、今日の明日は無いでしょう!
4.「管轄裁判所からの呼出状が発行され、執行官立ち会いのもと強制執行・・・」までの速さは、サービサーを含め
正規の債権管理会社さまが、涎を垂らして羨ましがる超法規的強制執行手続き
5.「個人情報を悪用する業者の手口も見受けられますので、万が一身に覚えのない場合でも、早急にご連絡下さい」
とてもタイムリーで、こじゃれた重ね誘導
等々、ちょっと落ち着いて読んでみれば、簡単にビジネスでの正規メールでないことだけはわかります
おまけにワードで追っかけたら、「こんなメールでお困りの方はご相談ください・・・」というご相談承りサイト???
いろんな目的やいろんな思惑の錯綜するWEBの世界
一般的によくわからない部分、そして真面目なニッポン人に心情的に攻め入る行為、ネット関連のお仕事する私にとっては、嫌な感じがぬぐえないのです
インターネットで考えると、標準的に用いられる通信プロトコル(お約束)の、TCP・IPが公開されたのが1973年
たった40年ほど前から始まったネットの世界、他のお仕事に比べてとっても浅い歴史の中では、他の業界のように長い歴史の中で、淘汰されてきた常識・非常識が通じないことがあるのも事実です
万一この手の事で「アレ?」となってしまったら、まずは公共のところで確認や相談すること覚えておきましょう!
消費者センターや警察で受け付けてくれますよ!